京野菜とは?賀茂なす・九条ねぎ…代表品目を由来と出典つきで

最終更新: 2026-06-17

「京野菜」とひとくちに言っても、実は定義があります。京都府が定める「京の伝統野菜」と、規格を満たした「京のブランド産品(京マーク)」。その枠組みと、賀茂なす・九条ねぎなど代表品目の魅力を出典つきで紹介します。

京都の野菜が特別なのは、宮中や寺社へ供する需要と、盆地の風土が育てた歴史があるからです。京都府はこれを「京の伝統野菜」として品目を定めています。

さらに品質・規格を満たした秀品に与えられるのが「京のブランド産品(京マーク)」。ここでは定義を押さえたうえで、いずれも京のブランド産品に数えられる代表品目を見ていきます。

まずは定義から

京の伝統野菜

京都府の区分

明治以前に京都へ導入された歴史をもつ等の条件で、京都府が定める野菜です(たけのこを含み、きのこ・しだは除く)。現存する品種に、すでに栽培の絶えた品種も合わせて37品目が挙げられています。

出典: 京都府「京の伝統野菜・京のブランド産品」 京都市「京の伝統野菜について」

京のブランド産品 京マーク

出荷規格・認証

伝統野菜などを土台に、産地・生産者・品質の基準を満たした秀品に与えられる認証で、目印の「京マーク」が付きます。賀茂なす・九条ねぎなどが代表で、認証の対象には野菜以外の品目も含まれます。

出典: JA京都「京野菜(京のブランド産品)」 京都府「京の伝統野菜・京のブランド産品」

食卓の代表選手

賀茂なす かもなす

夏/丸なす

「なすの女王」とも呼ばれる丸なす。ガクの下が真っ白で、ずっしりと重いのが上質の証。田楽や揚げ物で、とろりとした食感が楽しめます。

出典: JA京都「京野菜(京のブランド産品)」

九条ねぎ くじょうねぎ

通年/葉ねぎ

葉の内側のぬめりが、甘みと柔らかさの秘密。九条の地で育てられてきた葉ねぎで、鍋や薬味として京都の食を支えてきました。

出典: JA京都「京野菜(京のブランド産品)」

聖護院だいこん しょうごいんだいこん

冬/丸大根

約180年前、聖護院の農家が尾張の宮重大根(長大根)から作り出したと伝わる丸大根。長く炊いても煮くずれせず、とろっと仕上がるのが身上です。

出典: JA京都「京野菜(京のブランド産品)」

堀川ごぼう ほりかわごぼう

冬/ごぼう

松の根のように太く曲がった姿が特徴。中が空洞で繊維がやわらかく、味が芯まで染みるため、詰め物や煮物に重宝されます。

出典: JA京都「京野菜(京のブランド産品)」

聖護院かぶ しょうごいんかぶ

冬/かぶ

京都の冬の味覚「千枚漬け」の材料として知られる大型のかぶ。薄く削いで、甘酢と昆布で漬け込みます。

出典: JA京都「京野菜(京のブランド産品)」

よくある質問

「京野菜」と「京の伝統野菜」は同じ?

厳密には違います。「京の伝統野菜」は京都府が条件を定めた区分、「京野菜」はより広く京都産の野菜を指す通称です。規格を満たすと「京のブランド産品(京マーク)」になります。

京野菜の旬はいつ?

賀茂なすは夏、聖護院だいこん・聖護院かぶ・堀川ごぼうは冬が中心です。京料理は旬を映す献立が基本で、季節ごとに主役が替わります。

どこで買える・食べられる?

錦市場などの市場や直売所、京料理店で出会えます。「京マーク」は品質の目印になります。

なぜ京都で独特の野菜が育ったの?

宮中・寺社へ供する需要と、盆地特有の寒暖差や水に恵まれた風土が、長い年月をかけて個性的な品種を育てたためと考えられます。

出典・参考

※ 由来に諸説あるものは「諸説あり」として記載しています。読み・由来は公開情報にもとづきますが、最新の情報は各出典でご確認ください。