京都の通り名と碁盤の目 ― わらべ唄「丸竹夷」で覚える

最終更新: 2026-06-17

「四条河原町を上ル」――京都の住所は、慣れないと暗号のよう。でも碁盤の目の規則とわらべ唄を知れば、地図がすっと読めるようになります。東西・南北の通りを覚える唄と、住所表記の仕組みを出典つきで紹介します。

京都の中心部は、南北と東西の通りが直交する「碁盤の目」。平安京の条坊制を受け継ぐ町割りです。

通りが多いぶん、子どもでも覚えられるよう唄が生まれました。代表が、東西の通りをうたう「丸竹夷」です。

通りを覚える唄

丸竹夷 まるたけえびす

東西の通りの数え唄

北から南へ、東西の通りをうたう数え唄。「丸竹夷二押御池(まるたけえびすにおしおいけ)」は、丸太町・竹屋町・夷川・二条・押小路・御池の各通りを表し、以降「姉三六角蛸錦…」と続きます。

出典: 京都市「知っているかな?京の通り名」 京都観光Navi+「丸竹夷で覚える京都の通り」

寺御幸 てらごこ

南北の通りの数え唄

南北の通りには「寺御幸麩屋富柳堺(てらごこ ふやとみ やなぎさかい)…」という唄が伝わり、寺町・御幸町・麩屋町・富小路・柳馬場・堺町などを指します(地域や時代で複数の版があります)。

出典: 京都通百科事典「丸竹夷」

住所の読み解き方

上ル・下ル・東入ル・西入ル あがる・さがる・ひがしいる・にしいる

住所の方位表記

交差点を基点に、北へ向かうのを「上ル」、南を「下ル」、東西を「東入ル・西入ル」と表します。御所のある北が「上」。二つの通り名と方位で、碁盤の目のどこかが一意に決まります。

出典: 京都市「知っているかな?京の通り名」

碁盤の目 ごばんのめ

町割りの起源

南北・東西の街路が直交するこの町割りは、平安京の条坊制に由来します。通りに名がつき、唄で受け継がれてきたのは、この規則正しさゆえです。

出典: 京都観光Navi+「丸竹夷で覚える京都の通り」

よくある質問

なぜ京都の住所は長いの?

交差する二つの通り名+方位(上ル/下ルなど)で位置を示すためです。番地だけより、その場で場所を特定しやすい利点があります。

「上ル」はどちらの方向?

北へ向かうことです。御所のある北を「上」とする感覚に由来します。南は「下ル」です。

通りを覚える唄は東西だけ?

南北の通りにも唄があり、東西の「丸竹夷」と対になります。ただし唄でたどりやすいのは中心部が中心で、碁盤の目から外れる周縁では通りの連なりも変わります。

他の街の碁盤目(札幌・奈良)と何が違う?

碁盤状の街は奈良(平城京)や近代の札幌にもありますが、京都は通り一本ごとに名があり、二つの通り名+方位で住所を言い表す点が独特です。唄で受け継がれてきたのもこのためです。

出典・参考

※ 由来に諸説あるものは「諸説あり」として記載しています。読み・由来は公開情報にもとづきますが、最新の情報は各出典でご確認ください。