琉球王国のグスク及び関連遺産群 ── 9つの世界遺産を巡る

最終更新: 2026-06-22

首里城跡を描いた架空のドット絵風景

城(グスク)の石垣、王家の陵墓、祈りの聖地。2000年に登録された世界文化遺産は、9つの資産で琉球王国の姿を今に伝えます。一つずつ、その役割と見どころを見ていきましょう。

構成資産は、グスク(城)5件と、御嶽・陵墓・庭園など関連資産4件の計9件です。

本島の北から南まで点在しており、巡ると王国の広がりが体感できます。

9つの構成資産

首里城跡しゅりじょうあと

那覇市/王城の跡

王国の政治と外交の中心だった王城の跡。世界遺産の対象は地下に眠る遺構で、地上の正殿は2019年の火災後に再建が進められました。

出典:UNESCO World Heritage Centre「Gusuku Sites and Related Properties of the Kingdom of Ryukyu」

今帰仁城跡なきじんじょうあと

今帰仁村/北山の拠点

三山時代に北山王が構えた山城で、うねるように長く伸びる石垣が見どころ。本島北部の高台に位置し、海を見晴らせます。

出典:今帰仁村公式ホームページ

座喜味城跡ざきみじょうあと

読谷村/護佐丸が築城

築城の名手・護佐丸が手がけたと伝わる城跡。県内最古級とされるアーチ門(くさび石を使った石造の門)が残ることで知られます。

出典:読谷村公式ホームページ

勝連城跡かつれんじょうあと

うるま市/阿麻和利の居城

海に突き出た丘に階段状に築かれた城跡。王府に背いたと伝わる按司・阿麻和利の居城で、頂上からは中城湾を一望できます。

出典:うるま市公式ホームページ

中城城跡なかぐすくじょうあと

中城村・北中城村/良好な石積み

護佐丸が座喜味から移り、後半生の本拠としたと伝わる城。石積みの保存状態がとりわけ良く、曲線を生かした美しい城壁を間近に見られます。

出典:世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」9資産(文化遺産オンライン・文化庁)

園比屋武御嶽石門そのひゃんうたきいしもん

那覇市・首里/祈りの門

国王が城外へ出かける際、道中の安全を祈った聖地の入口に立つ石の門。首里城の守礼門の近くにあります。

出典:世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」9資産(文化遺産オンライン・文化庁)

玉陵たまうどぅん

那覇市・首里/王家の陵墓

第二尚氏の歴代国王とその一族が葬られた巨大な石造の墓。屋根のような石造りが特徴で、王国の権威を今に伝えます。

出典:那覇市公式ホームページ

識名園しきなえん

那覇市/王家の別邸庭園

王家の保養や、中国からの使者をもてなすために設けられた回遊式の庭園。池をめぐって歩く造りに、中国と日本両方の趣が見られます。

出典:那覇市公式ホームページ

斎場御嶽せーふぁうたき

南城市/最高の聖地

王国で最も格式の高い聖地とされ、国家的な祭祀が行われました。巨岩が三角形に重なる空間が神秘的な雰囲気をたたえています。

出典:世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」9資産(文化遺産オンライン・文化庁)

よくある質問

この世界遺産はいつ登録されましたか?

2000年に世界文化遺産として登録されました。沖縄県では初めての世界遺産です。

「グスク」とは何ですか?

おもに琉球の按司が築いた城を指す言葉です。珊瑚の石灰岩を積んだ曲線的な城壁が特徴で、聖域を伴うものもあります。

首里城は火災で焼けたのに、なぜ世界遺産のままなのですか?

世界遺産の対象は地下に残る「首里城跡」の遺構であり、地上の建物そのものではないためです。再建中も登録は続いています。

文化遺産と自然遺産はどう違うのですか?

グスク群は人の営みを評価した文化遺産です。一方、やんばるや西表島は生態系を評価した自然遺産で、登録の枠組みが異なります。

出典・参考

※ 由来に諸説あるものは「諸説あり」として記載しています。読み・由来は公開情報にもとづきますが、最新の情報は各出典でご確認ください。

執筆: LoreMania編集部/出典検証: 各項目に明記

この記事の誤り・修正を報告