琉球王国のグスク及び関連遺産群 ── 9つの世界遺産を巡る

城(グスク)の石垣、王家の陵墓、祈りの聖地。2000年に登録された世界文化遺産は、9つの資産で琉球王国の姿を今に伝えます。一つずつ、その役割と見どころを見ていきましょう。
構成資産は、グスク(城)5件と、御嶽・陵墓・庭園など関連資産4件の計9件です。
本島の北から南まで点在しており、巡ると王国の広がりが体感できます。
9つの構成資産
首里城跡しゅりじょうあと
王国の政治と外交の中心だった王城の跡。世界遺産の対象は地下に眠る遺構で、地上の正殿は2019年の火災後に再建が進められました。
出典:UNESCO World Heritage Centre「Gusuku Sites and Related Properties of the Kingdom of Ryukyu」
中城城跡なかぐすくじょうあと
護佐丸が座喜味から移り、後半生の本拠としたと伝わる城。石積みの保存状態がとりわけ良く、曲線を生かした美しい城壁を間近に見られます。
斎場御嶽せーふぁうたき
王国で最も格式の高い聖地とされ、国家的な祭祀が行われました。巨岩が三角形に重なる空間が神秘的な雰囲気をたたえています。
よくある質問
この世界遺産はいつ登録されましたか?
2000年に世界文化遺産として登録されました。沖縄県では初めての世界遺産です。
「グスク」とは何ですか?
おもに琉球の按司が築いた城を指す言葉です。珊瑚の石灰岩を積んだ曲線的な城壁が特徴で、聖域を伴うものもあります。
首里城は火災で焼けたのに、なぜ世界遺産のままなのですか?
世界遺産の対象は地下に残る「首里城跡」の遺構であり、地上の建物そのものではないためです。再建中も登録は続いています。
文化遺産と自然遺産はどう違うのですか?
グスク群は人の営みを評価した文化遺産です。一方、やんばるや西表島は生態系を評価した自然遺産で、登録の枠組みが異なります。