鹿児島市電と桜島フェリー|降灰と共存する交通の工夫

最終更新: 2026-07-10

鹿児島市電の歴史と現在の姿を描いた架空のドット絵風景

鹿児島市電は日本最南端を走る路面電車、桜島フェリーは市街地と桜島を結ぶ、4時から23時30分まで運航する航路です。いずれも、桜島の降灰と共存するための独自の工夫が凝らされています。

鹿児島市の交通は、市電・バスといった陸上交通と、桜島フェリーという海上交通が組み合わさって成り立っています。いずれも、火山灰が日常的に降る土地ならではの改良が加えられてきました。

この記事では、市電の歴史と降灰対策、そして桜島フェリーの運航のしくみを出典つきで紹介します。

日本最南端の路面電車、鹿児島市電

1912年開業・1928年市営化の路面電車で、現在は日本最南端を走り年間約1000万人が利用します。

鹿児島市電の歴史と現在の姿

1912年開業・1928年市営化

鹿児島市電は、1912年(大正元年)に鹿児島電気軌道という民間会社の軌道として開業し、1928年(昭和3年)に鹿児島市が譲り受けて市営化されました。現在は2系統・全長13.1キロメートルの路線ネットワークを持ち、日本最南端を走る路面電車として知られています。年間の利用者数はおよそ1000万人。運賃は距離にかかわらず一律170円ですが、2026年8月1日には2014年以来12年ぶりに200円へ改定される予定です。

出典:鹿児島市交通局「市電の運賃が変わります」Wikipedia「鹿児島市交通局」

降灰と共存する市電の工夫

冷房化と芝生軌道

鹿児島市電は1986年に全車両の冷房化を完了しましたが、これは降灰時に窓を開けると車内に灰が入り込み危険・不快であることを踏まえた対策だったとされます。また軌道の緑化(芝生軌道)は2004年の試験導入を経て2006年に本格展開され、2010年5月27日からは、走行しながら芝を刈る「芝刈り電車」の運行が始まりました。世界初の試みとされています。

出典:Wikipedia「鹿児島市交通局」

桜島と市街地を結ぶ足、桜島フェリー

鹿児島港と桜島港を約15分で結ぶ、鹿児島市船舶局運営の航路で、4時〜23時30分に年中無休で運航します。

桜島フェリーの運航体系

4時〜23時30分運航・鹿児島市船舶局

桜島フェリーは、鹿児島市船舶局が運営する鹿児島港・桜島港間の定期航路で、令和7年(2025年)10月1日から運航時間が見直され、現在は4時00分から23時30分まで、年中無休で運航しています。所要時間は通常約15分、海の状況によっては20分程度かかることもあります。日中は15〜20分間隔、利用の多い時間帯には15分間隔、早朝や夜間は30分から1時間に1本程度と、時間帯に応じて運航頻度が変わります。

出典:鹿児島市「桜島フェリーについて」

よくある質問

鹿児島市電の路線は今も増えている?

近年は路線が拡張されているわけではなく、1985年には利用の減った一部路線が廃止されるなど、むしろ整理が進みました。現在の2系統・13.1キロメートルという規模は、長期にわたり大きく変わらず維持されています。

軌道の中央に電柱が立っているのはなぜ?

1988年から1992年にかけて、道路沿いにあった電柱を軌道中央に移設する「センターポール化」が進められました。道路の見通しや安全性を確保するための工事だったとされます。

芝生軌道の芝はどうやって手入れしている?

使われている芝は、ダメージに強く夏でも青さを保つ高麗芝の品種「ビクトール」です。手入れには、廃車になった電車を改造した芝刈り・散水兼用の事業用車両が使われています。

桜島フェリーには車も乗せられる?

はい。乗用車やバスも乗船できるカーフェリーで、桜島側に住む人の通勤・通学だけでなく、桜島観光や物流にも利用されています。

出典・参考

※ 由来に諸説あるものは「諸説あり」として記載しています。読み・由来は公開情報にもとづきますが、最新の情報は各出典でご確認ください。

執筆: LoreMania編集部/出典検証: 各項目に明記

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