山手西洋館と外国人居留地 ── 横浜の丘に残る洋館をめぐる

横浜・山手の丘は、開港後に外国人が暮らした居留地でした。今もその名残として、いくつもの西洋館が公開され、無料で見学できます。建てた人や建築家の物語とともに、丘の洋館をめぐってみましょう。
山手の西洋館は、住んだ人も、建てた建築家も、様式もさまざまです。
それぞれの個性を知ると、丘を歩くだけで近代横浜の国際色が見えてきます。
代表的な西洋館
外交官の家がいこうかんのいえ
明治の外交官・内田定槌(さだつち)の邸宅として東京に建てられ、のちに山手へ移されました。アメリカン・ヴィクトリアン様式で、国の重要文化財に指定されています。
エリスマン邸
生糸貿易にたずさわったスイス系の商人の私邸でした。「近代建築の父」とも称される建築家アントニン・レーモンドの設計で、簡潔で居心地のよい空間が特徴で、現在の建物は1990年に元町公園内へ再現されたものです。
丘の上の文化
テニス発祥の地
居留外国人が山手公園にコートを設け、日本で初めてローンテニスが行われたと伝わります。園内には「テニス発祥記念館」があり、当時の道具などを見られます。
港の見える丘公園みなとのみえるおかこうえん
山手の高台にあり、横浜港やベイブリッジを一望できる公園です。かつてフランスやイギリスの軍が駐屯した一帯で、バラ園や文学館も整い、散策の起点になります。
よくある質問
山手西洋館は見学にお金がかかりますか?
代表的な館の多くは入館無料で公開されています。季節の装飾やイベントが行われることもあり、気軽に立ち寄れます。
西洋館はどう回ると効率的ですか?
元町・中華街駅や石川町駅から丘を上がり、イタリア山庭園側と港の見える丘公園側に分けて歩くと、無理なく複数の館をめぐれます。
なぜ山手に西洋館が集まっているのですか?
開港後、山手の丘が外国人の住宅地(居留地)になったためです。その名残として洋館や外国人墓地、教会などが残りました。
館ごとの違いはどこを見ればよいですか?
建てた人の職業や出身、建築家、様式に注目すると違いが分かります。ヴィクトリアン様式やスパニッシュ様式など、外観の個性を見比べてみてください。