「道産子(どさんこ)」とは ― 北海道の呼び名と、馬が語源の由来

「道産子」と聞いて思い浮かぶのは、人? それとも馬? この呼び名は、もとは北の大地を生き抜いた馬たちから来ています。
「道産子(どさんこ)」は、北海道で生まれ育った人を指す愛称。でも、もとの意味は「馬」でした。
意味と、馬が語源という由来、そして表記のゆらぎまで、順にたどります。
「道産子」の意味
道産子(どさんこ)どさんこ
辞書は「道産子」に二つの意味を挙げます。第一が「北海道産の馬」、第二が「北海道生まれの人」です。人を指す使い方は、馬の呼び名から広がったもの。文学作品でも、小柄なこの馬を語りつつ「北海道生まれの人間のこともそう言う」と注が添えられています。
語源は北の馬(北海道和種)
北海道和種ほっかいどうわしゅ
「道産子」の本来の意味は、北海道の在来馬「北海道和種」。その起源には、江戸末期にニシン漁とともに東北から渡り漁のあとに残された南部馬の子孫とする説と、蒙古馬にさかのぼるとする説があります。いずれも、寒さと粗食に耐えて生き延びた歴史を伝えます。
開拓を支えた在来馬
頑健で粗食に耐えるこの馬は、明治以後の北海道開拓を支えました。やがてその名は「北海道で生まれ育った」ことを指す言葉としても使われ、人にも重ねられていきます。
表記のゆらぎ(道産子・どさんこ・ドサンコ)
道産子/どさんこ/ドサンコ
漢字の「道産子」、ひらがなの「どさんこ」、カタカナの「ドサンコ」があります。どれが正しいというより、書き手や場面で選ばれます。読みはいずれも「どさんこ」です。
馬としての道産子
温順で頑健な在来馬
馬としての道産子は、体高がおよそ1.3メートル前後と小柄ながら頑健。厳しい寒さや乏しい餌によく耐え、性質は温順で持久力に富みます。かつては荷を引く輓馬や乗用として働き、いまはホーストレッキングなどで親しまれています。
よくある質問
「道産子」は人? それとも馬?
どちらも指します。もともとは馬の呼び名で、そこから「北海道生まれ」を表す言葉として人にも使われるようになりました。どちらの意味かは文脈で見分けます。
「道産子」は自分でも使う言葉?
はい。親しみのこもった愛称で、北海道の人が自分たちを指して名乗ることも多い言葉です。誇りをこめて使われます。