湘南の呼び名の範囲|ご当地マニア検定

「湘南」という呼び名が指す範囲は、資料によって驚くほど異なる。神奈川県は「湘南地域」を5市3町と定義するが、この検定が扱うのはそのうち一部にとどまる。もう一つ、地名ではなく由来としての呼び名にも注目したい——大磯町の鴫立庵に伝わる「湘南」という言葉そのものの起源である。
神奈川県の公式ページでは、湘南地域を「平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町」の5市3町と定義している。一方、鴫立庵にある標石の裏面に刻まれた「著盡湘南清絶地」の文字は、そもそも「湘南」という言葉が地名としてどこから来たかを伝える手がかりである。
各項目には自治体の一次資料を添えている。「湘南」が指す行政上の範囲と、言葉としての由来は別の話である点を、出典で区別しよう。
呼び名の範囲を読む:まず押さえる名前
神奈川県の定義では「湘南地域」は5市3町で、藤沢市はその中で最も人口が多い。ただし「湘南」は正式な行政地名ではなく、資料によって範囲が伸び縮みする呼び名である。
藤沢市
神奈川県は公式サイトで「湘南地域」を平塚市・藤沢市・茅ヶ崎市・秦野市・伊勢原市・寒川町・大磯町・二宮町の5市3町と定義している。藤沢市はこの5市3町の中で最も人口が多い都市(2025年国勢調査速報値で約44.4万人)だが、観光や検定で扱われる「湘南」の範囲は、この8市町の一部(多くは海側の藤沢・茅ヶ崎・平塚・寒川・大磯周辺)に絞られることが多い。「湘南」という言葉は行政上の正式地名ではなく、資料によって指す範囲が伸び縮みする呼び名だと理解しておきたい。
出典:神奈川県「湘南地域」
呼び名の範囲を読む:出題でつながる視点
地名「湘南」の由来は大磯町の鴫立庵にあるとされる。1664年(寛文4年)に崇雪が建てた標石の裏面に刻まれた「著盡湘南清絶地」の一節が、その始まりと伝わる。
よくある質問
神奈川県が定義する「湘南地域」は何市何町?
観光行政上は8市町だが、車のご当地ナンバー「湘南」の対象は小田原市・箱根町・湯河原町なども含む18市町と、範囲がまったく異なる。逆に鎌倉市・逗子市・横須賀市は、観光行政上の「湘南地域」にも「湘南ナンバー」対象にも含まれない。
「湘南」という地名の由来はどこにあるとされる?
標石を建てたのは小田原の崇雪という人物で、寛文4年(1664年)のこと。西行の歌にちなむ景勝地への命名で、県が行政区画を定めるよりはるか昔から語り継がれてきた由来である。