大洗の海と日立鉱山 ― 県北を彩る海と産業の物語

県北には、海の絶景と、近代産業の記憶が並んで残っています。大洗の神社と、日立の大煙突。対照的な2つの物語をたどります。
大洗町の海には、神磯の鳥居で知られる大洗磯前神社があります。一方、日立市には、公害対策の象徴として建てられた大煙突がそびえていました。
海の信仰と近代産業、性格の異なる2つの遺産が、どちらも県北の歴史を形づくっています。
大洗磯前神社と神磯の鳥居
海上に立つ神磯の鳥居かみいそのとりい
大洗磯前神社は文徳天皇の時代の創建と伝わる神社で、御祭神が海から降臨したという創建伝承にちなみ、海上に鳥居が立てられています。日の出の絶景スポットとして知られ、近年はアニメ聖地としても人気を集めています。
出典:大洗磯前神社 公式サイト
日立鉱山と煙害問題
大煙突のその後
1993年の倒壊と現存部分
大正3年(1914)に完成した大煙突は、高さ約155.7mを誇りましたが、1993年に3分の1ほどを残して倒壊しました。現存する部分は高さ約54mながら、今も現役の煙突として使われ続けています。
出典:第2弾 日立市の大煙突
よくある質問
神磯の鳥居はどの神社にある?
神磯の鳥居があるのは大洗磯前神社です。近隣のひたちなか市には金運のご利益で知られる酒列磯前神社という対の神社もあり、2社は伝承上のペアとされています。
大煙突は今も立っている?
はい、1993年の倒壊で高さは約3分の1まで減りましたが、今も現役です。ちなみに建設を主導したのは経営者の久原房之助で、技術面を担った小平浪平とは別の人物です。