大洗の海と日立鉱山 ― 県北を彩る海と産業の物語

最終更新: 2026-07-19

海辺の岩場と水面の幾何学モチーフを描いた架空のドット絵風景

県北には、海の絶景と、近代産業の記憶が並んで残っています。大洗の神社と、日立の大煙突。対照的な2つの物語をたどります。

大洗町の海には、神磯の鳥居で知られる大洗磯前神社があります。一方、日立市には、公害対策の象徴として建てられた大煙突がそびえていました。

海の信仰と近代産業、性格の異なる2つの遺産が、どちらも県北の歴史を形づくっています。

大洗磯前神社と神磯の鳥居

海上に立つ神磯の鳥居かみいそのとりい

日の出の絶景スポット

大洗磯前神社は文徳天皇の時代の創建と伝わる神社で、御祭神が海から降臨したという創建伝承にちなみ、海上に鳥居が立てられています。日の出の絶景スポットとして知られ、近年はアニメ聖地としても人気を集めています。

出典:大洗磯前神社 公式サイト

日立鉱山と煙害問題

久原房之助による急速な発展

1905年の買収

日立鉱山は、1905年に久原房之助が買収して急速に発展させた鉱山です。発展の一方で深刻な煙害問題が発生し、その解決策として建設されたのが「大煙突」でした。技術面では、日立製作所を興すことになる小平浪平が工作課長として携わっています。

出典:創業者の精神 久原房之助 - 日立市

大煙突のその後

1993年の倒壊と現存部分

約155.75m→約54m

大正3年(1914)に完成した大煙突は、高さ約155.7mを誇りましたが、1993年に3分の1ほどを残して倒壊しました。現存する部分は高さ約54mながら、今も現役の煙突として使われ続けています。

出典:第2弾 日立市の大煙突

よくある質問

神磯の鳥居はどの神社にある?

神磯の鳥居があるのは大洗磯前神社です。近隣のひたちなか市には金運のご利益で知られる酒列磯前神社という対の神社もあり、2社は伝承上のペアとされています。

大煙突は今も立っている?

はい、1993年の倒壊で高さは約3分の1まで減りましたが、今も現役です。ちなみに建設を主導したのは経営者の久原房之助で、技術面を担った小平浪平とは別の人物です。

出典・参考

※ 由来に諸説あるものは「諸説あり」として記載しています。読み・由来は公開情報にもとづきますが、最新の情報は各出典でご確認ください。

執筆: LoreMania編集部/出典検証: 各項目に明記

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