青果市場からクロスフィールドへ|水運と秋葉原UDX

秋葉原を電気街だけで捉えると、その前にあった水辺と市場の層を見落とします。神田川の水運、青果を扱った市場、そして再開発後の複合施設は、一つの土地が役割を替えてきた記録です。
千代田区観光協会は、神田川の南にあった秋葉原が水運の要所となり、駅と船便を結ぶことで青果市場としても栄えたと案内します。現在の秋葉原UDXが建つ場所には神田青果市場がありました。
市場の規模、店、営業時間のような変動・細部には頼らず、川の物流から市場、そして人・情報・産業の交流を掲げるクロスフィールドへという、土地利用の変化を中心に見ます。
川と市場がつくった前史
歩行者天国は通りの利用、水運は神田川の物流、神田青果市場は青果を扱った市場を表します。
歩行者天国ほこうしゃてんごく
秋葉原の歩行者天国は、中央通りの外神田五丁目交差点から万世橋交差点までを対象に、歩行者の安全で円滑な通行を確保するための取り組みです。市場の売買や路上パフォーマンスを意味する言葉ではありません。実施時刻は季節や天候で変わるため、出題では通りを歩くための空間という役割だけを扱います。
出典:歩行者天国
神田川かんだがわ
神田川は、秋葉原が水運の要所として機能した背景にある川です。千代田区観光協会は、駅に届いた貨物を船便へつなぐ場所だったことが、青果市場の発展にも影響したと説明します。川を景観だけでなく、鉄道と市場を結ぶ物流の線として読むと街の前史が立体的になります。
神田青果市場かんだせいかいちば
神田青果市場は、水運を利用して青物を荷揚げし商った市場として知られます。秋葉原の現在地に近い土地は、電気製品より先に食を支える物流でにぎわいました。市場と電気街を別々の町の話にせず、同じ地域が時代ごとに異なる商いを受け止めた事実として結びましょう。
市場跡地から交流の拠点へ
秋葉原UDXは市場跡地を含む複合施設で、秋葉原クロスフィールドは人・情報・産業の交流を目指す地区の考え方です。
秋葉原UDXあきはばらゆーでぃーえっくす
秋葉原UDXは、オフィス、飲食、会議、イベントの機能を持つ複合施設です。千代田区観光協会は、館内の「アキバ・イチ」が、かつての青果市場の活気を再現することを目指していると紹介します。UDXを市場そのものと答えるのではなく、市場の記憶を引き継ぐ現在の複合施設として区別します。
秋葉原クロスフィールドあきはばらくろすふぃーるど
秋葉原クロスフィールドは、秋葉原ダイビルや秋葉原UDXの整備を背景に、人の交流、情報の交流、産業の交流を活発にする場として振興会が説明する名称です。単独の店名や駅名ではありません。市場、電気街、再開発を一本の変化として読むときの、現代側の概念として扱います。
出典:電気街振興会とは
よくある質問
秋葉原UDXは神田青果市場そのものですか?
いいえ。観光協会はUDXの場所にかつて市場があったと案内し、現在の施設はその記憶を扱う複合施設です。
歩行者天国で自由に販売や演奏ができますか?
振興会の案内では、歩行者の安全と通行を守るため、物品販売やパフォーマンスなどを禁止しています。